ブラジルワールドカップと日本(一応②)


で、前回書いたように今回はチーム以外のところを考えてみたいと思います。
ま、チーム以外と書くと協会とメディアしかないわけですが。

まずは協会。
ちょうど協会の総括みたいなものも出ましたので、それも参考にしながら。

原さんの説明自体は結果論以上のものでもないような気はします。これだから負けたというより、負けた原因を探したらとりあえずこんなの出ました、的な。
移動距離云々は一番長いアメリカが勝ち抜けたあたりで絶対的とはいえないし(そもそも移動距離の長さ自体はそんな勝率を分ける要素ではないという統計とかもある)、試合に出てない選手がいたというのも微妙なお話。出続けてヘトヘトになっていた選手(ロナウドとかリベリー)もいるし、しっかり出ていた長友もそんな調子よくなかったですからね。
合宿地については結果的にはマイナスだったかもしれませんが、他チームも沢山いたのでこれが絶対的な失敗とも言えなさそう。試合に備えて蒸し暑いところでキャンプ張ったら、勝てないうえに不快指数が高まってイライラが募って喧嘩とか起きたかもしれず、そうなったら「歴史的な失敗」と評されていたことでしょう。

なのであまり意味はなさそうですが、面白いのは「指宿合宿は失敗だった。けが人の調整メニューを失敗した」というあたりですかね。このあたりに前回も書いた協会と監督の関係が曖昧だったあたりが現れていそうです。
合宿地の選定、これは基本的に協会の仕事でしょう。では練習メニューの設定はというと、これは通常監督の仕事でしょう。監督と選手が話し合いながら別メニューにするなり安静にしていればよかっただけです。ところが原さんは協会側総括として出している。とすると、協会が練習メニューを決めていたのかという疑問が出てきます。おそらく多少そんなところもあったのでしょう。
メニューを失敗したことを反省するより、メニューを失敗したことを協会が失敗と感じることを反省してほしいですね。

結果を受けて協会に対する怒りも出ていますが、大半については本来監督がしっかりやらなければいけないところなんですよね。ザックが死にもの狂いでチームを守ろうとしたけど、それ以上に協会が理不尽だったなら話は分かるんですが、今回そこまで酷い感はなかったですからね。
協会の仕事は代表チームを勝たせることだけではなくて、普及のための資金の確保とかそういうのもあるわけなので、金集め自体が悪いわけではない。ただ明らかに介入の度が過ぎたら監督がチームのために意見すべき。
というあたりからすると監督がな~ということになってしまいます。昔はあのベルルスコーニとかガッリアーニにも歯向かったりしていたんですけどね…。まあシェヴァの起用法とかガッリアーニが正しかったことの方が多かった気もするけど(苦笑)

世間的には負けてからというもの協会への批判が大きくなっているわけですが、正直それほど協会が失態をやらかしたという感はないような。
まあ、ザックを連れてきたこと自体が責任だというなら別ですけれど、そういう感じでもないでしょうし。

とりあえず恒サマには権限の確立をしっかりしてほしい、となりますかね。


次にメディアですが、こちらは何種類かあるのでひとまとめにはできなさそうです。
まずは一般メディア。
といっても、正直彼らにどこまで責任があるのかというと「よく分かりません」というのが正直なところです。
セルジオさんとかは「メディアが責任を果たしていない」というようなお怒りのコメントを出されていまして、恐らくその考え方として「メディアには正しく日本サッカーを導く義務がある」的なことがあるんじゃないかと思いますが、テレビや新聞にそんな義務があるのか私には分かりかねるというのが正直なところでして(笑)
「そんなのめんどいから、とりあえず発表されたまま言っておこう。世界の詳しい状況までみんな関心ないだろうし」くらい考えていてもそんなに不思議なこととは思わないんですよね。バスケとかバレーもそうですけど、「そんなところまで知らねぇよ」というのが本音なんじゃないですかね。

政治のこととかで極端なこと書くと叩かれるわけですが、あれはそれなりに利益誘導とかあるので意味があるんでしょうけれど、スポーツとかになると叩かれてまで書くようなメリットはないでしょうからね。totoの売上とかの分配金を絡ませれば活発化するのかもしれませんけれど、そうなると協会以外にもう一個黒いサッカー組織ができかねないという問題が出てきます(苦笑)
あとは意見の活発化を図ろうにも日本の場合中々エキセントリックなOBがいないので意見を分けるっていうのも難しいでしょうし。ラモスやセルジオさんと比較すれば、闘莉王あたり引退してどこかがバックアップすれば面白いのかもしれませんが。

ついでに言うと仮にメディアが真面目に取り上げだすと、「やれ自治体はJリーグのチームにこれだけ公的資金を投入しているが、それは有意義なことなのか。もっと緊縮できるんじゃないか」とかそういうことになって、多分大半のファンが余計嫌がることになるんじゃないかとも思うわけですが(苦笑)


次にサッカーメディア。
サッカーメディアならサッカーの良さだけを伝えられるので、この層が拡大すればいいのかな~というのはあるわけですが、どうもそうもいかないらしいというのがここ数年はっきりしてきました。
マガジンとかフットボリスタは出す回数少なくなっちゃいましたしね。

原因は海外も含めてサッカーも問題が多くなっているとか、ライターの質とか色々あるのかもしれませんけれど、個人的に最大の要因は高校サッカーが衰退したことにあるような気がします。甲子園とかも顕著ですが、関心の高いアマ祭典に出ていた選手がプロに入ると自然と関心がついていきますが、サッカーはユース選手主体になってその流れを断ち切ってしまいましたからね。
言い方は悪いですけれど、ユース選手だとポッと出になるし、大会とかの関心も低いので一般の喚起を呼び起こすのが大変になる。高校選手と違って3年居続ける保証もないわけですし、海外に行ってしまうかもしれないしと。

ということで広くフォローしないといけないということで労力はかかるのに、関心はというと下がり気味という辛い状況なわけで、これは結構大変だな~という気がします。これはJリーグそのものにも言えるのかもしれませんけれど。
そうなると、当たり障りのない方面に行くことになるのでしょうし、メインどころの代表についてあまりラディカルなことは書けなくなるでしょうね。

しかしまあマガジンとダイジェストあたりは長らく日本サッカーを引っ張ってきたわけですし、ここは一つ「マガジンはアタッキングフットボール、ダイジェストは勝利至上主義で行こう」みたいなことでもやって対立意識とか煽るような方向で固めてほしい気はしますね(笑)

閑話休題。
あたりさわりなくなるあたりは個人メディアも変わらないのでしょう。
基本的に好きだからそういうの書いてるわけでしょうが、当然みんなに見てもらいたいでしょうから叩きすぎて不興を買いたがることもしないでしょうからね。あまりやりすぎるとファンのみんなは見なくなるわけですからね。というか、私そこまで叩いた覚えもないのですが、ワールドカップ中にサッカーアカウント系の人3人にフォロー外されましたし(爆)

私は以前「何か最近のサッカーって全体主義みたいな雰囲気があるな~」と苦言めいたことを言いましたが、このあたりを冷静に見てみるとまあ仕方ないのかなという気はしますね。


ということで、セルジオさんのように「メディアがいかん」と文句言ってても解決はしなさそうなのでどうすればいいのかというのを考えてみたいところですが、この流れそのものを変えるのは相当難しそうな気はしますね。
まさか今更ユースシステムを解体して高校サッカーをテコ入れとかそういうのはできないでしょうし。
強いて言うなら、最近のJリーグは高校サッカーから来る人は減ったものの大学サッカーから来る選手は多いので、大学サッカーをもう少しメジャーにするように努力するって感じになるでしょうか。六大学サッカーとかそんな感じ…う~ん、でも大学サッカーもJFAがそんな感じにしてないし。

というか、協会の最大の問題は、変にヨーロッパ式にユースシステムとか広げ過ぎたことか(笑)
J3とかあるのにドラフト制とかやるのも無理でしょうけど。
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No title

こんにちは。
個人メディアという点では個人のブログも日本サッカーへの影響があるのでしょうか。
インターネットではマスメディアも個人の発信するものも受け取る方がどんどんと取捨選択するので、いまのままで悪くはないと思います。

テレビのスポーツニュースの解説や特別番組などはシナリオ通りというか、意図的に盛り上げたり過大評価することが多いので、普段はサッカーに興味のない人も「日本は強いはず」と刷り込まれたのは事実だと思います。

私は日本代表はグループリーグ敗退は既定路線だったので驚きも失望もなく、すぐに他国チームの情報と試合結果で優勝候補を予想したりして楽しんでいました。

日本の話題の一過性にワールドカップも乗っかったように思いますけど、国民全体から見たらフットボール観戦の人口は少ないだろうと思いますから、今回のWCはまずまずのサッカー人気と捉えてもいいのではないかと思います。
「日本代表がこれから強くなって勝ち進んで行く為にはどうするか」というのはマスメディアも一般の視聴者もぜんぜん興味がないというのは仕方ないのだろうと思います。

メディアが変わらねば

 こんにちは。

 ブラジルでの惨敗について「メディアが責任を果たしてない」と苦言を呈したセルジオ越後氏の見解には同意できる部分はあります。
 なぜこんな結果に終わったのだとか、この4年間は何だったのだとか、批判的な論調を書いていいはずなのに、それが出来ないことにセルジオ氏は首を傾げてますが、批判的な論調を出せば「誰が書いたんだ!」って選手などからクレームが出るからやらないのでは?

 メディアはただ甘やかすだけで厳しい目で見ないから、ホントの評価と言うか実力を認識しないで強いと勘違いしているからか、歪んだ自己愛が蔓延してるんじゃないかと思うんです。
 選手やファン、メディアがそうなってるのも必然かも知れない。

 無論そうさせたメディアやファンの責任は大きいが、メディアや世論の「熱しやすく冷めやすい」姿勢もまたしかりで。オリンピック期間中に熱心に応援するのに、オリンピックが終われば「ハイそれまでョ」って全然関心を示さなくなるのを見ればそうでしょう。
 日本はヨーロッパや南米と違って、サッカーに対する目がそんな熱心でないこともまたそうなのでは。

 やはりメディアが変わらねば、ファンの見る目も変わらないと言うことです。

>アッペルシーニ様

表だって批判できない人とかが使う可能性もありますし、将来的には多少は影響が出てくるんじゃないかなという気はします。

五輪の報道にしてもそんなものですから、特別アレということはないんですよね。そことのギャップに苦しむ人が多いのかもしれませんけれど。

それほど期待とかけ離れていないのは私も同感なので、特別失望は感じなかったですし、結局現実を受け入れることが必要なのかもしれませんね。

>アジシオ次郎様

確かにサッカー関係のジャーナリストは情報源を握られるだけで歯向かう意欲がなくなる傾向があってそこは問題ですね。
そのあたりの質を伸ばすような努力はしてほしいですが、パイが小さいので汲々とすることになりそうですし、暇人に期待するしかないのかもしれません。

大手メディアが変わるというのは中々なさそうですが、現在は海外サッカーの情報も掴みやすいというのはありますので、きちんとした情報を把握するというのも必要かもしれませんね。

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