東京をスポーツの覇者に・前編(J-League series)
このエントリはフィクションであり、実在の団体・人物とは関係がありません。
2016年。東京都は揺れていた。
栃路益三A(とちじ ますぞうえー。面倒なので以下『とちじますぞえ』と表記[爆])「何ということだ。過去の使い込みがことごとくバレてしまって大変なことになっている」
謎の第三者「こうなっては、過去の使い込み分をすべて公表したうえで、きちんと返金することですな」
とちじますぞえ「無茶を言うな。一体どれだけ使いこんだと思いこんでいるんだ。とてもではないが私の収入の5年や10年で返せる額ではない」
謎の第三者「(こいつは…)ならばいい方法があります」
イタリア・ミラン
ミラノ守シルビオ「昨年はタイ人にふられたが、今年は中華資本で立て直しを図るぞ。愚民どもはわしを横暴と批判するが、金さえあれば、わしの望むままのサッカーで結果はついてくるものよ」
家老アドリアーノ「ですが殿、中国人はあまり信用を守らないと言いますぞ。それに御しにくい。もう少しコントロールしやすいのがいいのではないですか?」
ミラノ守シルビオ「しかし、そんな都合のいい買主がいるかな?」
家老アドリアーノ「実は…」
東京都庁会見室
記者A「重大発表って何だろ?」
記者B「やっぱ辞任かね?」
とちじますぞえ「みなさん。本日東京都はACミラノを買い取ることを決定いたしました」
一同「何ぃー!?」
とちじますぞえ「2020年を控えた東京は、スポーツの都として世界的なビッグクラブをいくつももっていなければならないという結論に達しました。現在、セントルイス・カーディナルズやグリーンベイ・パッカーズ、クルセイダーズ等の実績の割に市場規模の小さなチームに声をかけておりますが、まずはACミラノと契約にこぎつけました」
記者A「し、しかし、地方公共団体が公然と他所の国のスポーツクラブを買収していいものなんですか?」
とちじますぞえ「現状の法体制では何点か乗り越えなければならない壁がありますが、政府与党からは『スポーツ王国日本を確固たるものとするためにそのような方向も一理ありだ』という回答を得ております」
記者B「だからといって、税金を地域のものでもない一チームに使うというのは都民の合意を得られるのでしょうか? 仮にOKだとしても都民はFC東京にいた長友ゆうと選手の所属しているインターミランの方に親近感を抱いているのではないかと思いますが」
とちじますぞえ「出資金についてはもちろん一部は東京都からも出ますが、大半はデンツー等の東京五輪スポンサー、あるいはごもっとも圭佑のスポンサー等から出ます。それでも諸々の問題はありえますが、先ほど言った通りしっかりと法改正をして対応する方向で与野党とも調整を進めております」
記者C「た、大変なことになった」
記者D「早く情報を送らないと」
記者たち、続々と退席。
とちじますぞえ「ついでに私の調査発表もいたします。…(中略)…これら資金については法的に問題ないものではありますが、都民の皆様の不信を受けてもやむをえない類のものであることを認めまして、ただちに返金する次第です」
かくして、東京都はACミラノのオーナーとなった。その買収額は4億ユーロであり、インドネシアのオーナーがインターミランを買収した額より5000万ユーロ高かった。
とちじますぞえ「これにつきましては、欧州に何人かいる代理人や関係カンパニーへのコンサルタント料として支払っております」
記者A「…五輪の時の失敗があるから、あらかじめ発表しておいたわけか」
記者B「にしても、コンサルタントっていい商売よね」
コンサルタントK「あんな謎の代理人達が許されたのだから、私もそろそろ復帰させて(涙)」
とちじますぞえ「フフフ。うまく行った。いくつかのコンサルタント契約の中に、私の関係するペーパーカンパニーを紛れ込ませ、これをケイマン諸島に投資したうえで手元に戻し、返済額に充当しよう。幸い今までこの手のロンダリングをやっていなかったから、パナマ文書に私の名前は記載されていないからな」
謎の第三者「これで解決ですな」
とちじますぞえ「まあ、それでも全額返済にはあと3年分くらい私の収入を充てなければならないのだが」
謎の第三者「どんだけ使いこんでんねん」
後編へ続く。
ヒマラヤソータ「ぞー!? Jリーグシリーズと銘打っているのに選手達の出番が全くないぞー。ごもっとも圭佑と長友ゆうとの名前が出ただけだぞー」
アナザーナカムラ・ケンゴ「それも問題ですが、作者は後編の展開をきちんと考えているんですかね?」
指摘の通り、何も考えておりません(爆)
スポンサーサイト